PRTRガイド
PRTR(Pollutant Release and Transfer Register)とは?
PRTRとは、環境中に排出された何百種類もある多種多様な有害化学物質について、情報を公表することによって管理を促し、環境の保全上の支障を未然に防ぐことを目的としたしくみで、 PRTR法によって、定められています。
PRTR制度の仕組み
年1回、全国の企業に、どのような化学物質をどれだけ環境中へ排出したか、あるいは廃棄物として移動させたかを報告させて集計し、家庭や農地、自動車などから排出されている対象化学物質の量を推計して、2つのデータを併せて国がその結果を公表します。
対象事業者は、対象化学物質の環境への排出量と廃棄物に含まれて事業所の外に移動する量を把握し、都道府県経由で国(事業所管大臣)に届出が義務付けられました。
(報告義務を守らなかった場合は、最高罰金20万円)
PRTR法
取扱いの難しい危険な化学物質が増え、消火や救難のために消防などを中心に行政側がつねにその有害物質の所在と量、取扱い方法を把握している必要性が出てきました。
そのため、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(PRTR法)が、平成11年7月に公布されました。
これにより、対象事業者は、対象化学物質の環境への排出量と廃棄物に含まれて事業所の外に移動する量との届出が義務付けられました。
また、有害物質の所在、量の報告義務を守らなかった場合は、最高罰金20万円を支払わなければなりません。